こんにちは!教育に関するエピソードをお届けしているitonatsuです。今回は、年少の娘が「トイレに行った」と言いながら、実際には行っていなかった出来事についてお話しします。この経験を通じて、幼児期の子どもの嘘とその対処法について考えてみました。

児童発達心理学によれば、幼児期の子どもは現実と空想の区別が曖昧で、豊かな想像力を持っています。そのため、事実とは異なることを話すことがあり、これを大人は「嘘」と捉えがちです。しかし、この時期の嘘は必ずしも悪意からくるものではなく、認知能力や社会性の発達過程で見られる自然な行動とされています。

例えば、子どもは自己中心的な思考から、自分の欲求を優先し、面倒なことを避けるために嘘をつくことがあります。今回の娘の場合も、トイレに行くのが面倒で「行った」と言ってしまったのです。このような行動は、成長とともに減少していくとされています。

娘の行動を受けて、私は思わず感情的になりました。トイレに行くのが面倒なのはわかります。でも、わざわざ水を流してトイレに行ったことを拙いながらに偽装したことに怒りを感じてしまいました。でも正解の行動としては、まずは冷静に状況を受け止めることなのだと思います。感情的にならず、なぜそのような行動を取ったのか、娘の気持ちや背景を理解しようと努めること。その上で、嘘をつくことの意味や、正直であることの大切さを伝えることが必要です。

これはわが家にとっては「もう一度やり直せるなら」の仮定の話ですが、具体的には以下のような対応を心がけるべきです。

  1. 共感と理解: 娘の気持ちに寄り添い、「トイレに行くのが面倒だったんだね」と共感を示す。
  2. 正直であることの重要性を伝える: 「正直に話してくれてありがとう。次からは本当にトイレに行こうね」と、正直であることを褒めつつ、適切な行動を促す。
  3. 模範となる行動: 親自身が日常生活で正直な行動を示し、子どもにとっての良い手本となるよう努める。

子どもが嘘をつく背景には、親の反応や環境も影響することがあります。例えば、厳しい叱責や罰があると、子どもはそれを避けるために嘘をつくことがあります。そのため、日頃からオープンで安心できるコミュニケーションを心がけ、子どもが正直に話しやすい環境を整えることが大切です。

私は「嘘はいけないこと」「嘘をつくとあなたを信じられなくなる」ということは何度も言っています。そのため、娘は嘘はいけないことだと分かった上で噓をつき、ばれないように隠そうとします。それがまだ完ぺきではないので、親にとっては一目瞭然で余計にこちらの感情を刺激してくるのですが…。

今回の経験を通じて、子どもの嘘に対して過度に心配するのではなく、成長の一部として受け入れ、適切に導いていくことの重要性を再認識しました。親として、子どもの発達段階を理解し、温かく見守りながらサポートしていきたいと思います。

子育て中の皆さんも、同じような経験をされたことがあるかもしれません。ぜひ、コメント欄で皆さんの体験や意見をお聞かせください。