こんにちは!今回は、私の小学二年生の息子が先日参加したプログラミングロボットバトル大会での経験を通して、子どもにとって「何かを作る」楽しさと、そこから得られる発達心理学的な利点について考察してみたいと思います。息子はモノづくりが大好きで、プラモデル、工作、レゴなど、さまざまなものを自分で作ることに熱中しています。そんな彼が、先日小学生対象のプログラミングロボットバトル大会に出場し、準優勝を果たしました。

大会でのプログラミングは、自走ロボットに対して「前進」「右折」「左折」といったシンプルな命令を与えるだけでした。しかし、どのタイミングで何秒間その動きをさせるかという指示は、非常に奥が深く、論理的思考や計画性が求められました。また、ロボットの前方にブロックを自由に組み合わせることで、相手ロボットの動きを封じたり、場外に押し出すなど、戦略的な工夫も必要でした。息子は、この単純に見えるプログラミング作業の中に、数多くの試行錯誤と工夫が必要であることを直感で悟り、目を輝かせながら取り組んでいたように感じます。

1. 論理的思考力と問題解決能力の向上
プログラミングロボットの操作では、各動作のタイミングや持続時間を考える必要があり、子どもは原因と結果の関係を自分なりに分析します。これは、論理的思考を養う絶好の機会となり、実際の生活や学習の中で問題解決能力を発揮するための基盤を作ります。

2. 創造力と発想力の育成
ロボットバトルでは、単に命令を入力するだけでなく、相手の動きを封じるためのブロックの配置や組み合わせを考える必要があります。これにより、子どもは自らのアイデアを形にする創造力を伸ばすことができます。自分の考えた戦略が実際に効果を発揮したときの達成感は、さらなる発想力を刺激します。

3. チームワークとコミュニケーション能力の向上
今回の大会は個人戦でしたが、初めての大会参加であることや、保護者は離れた観覧席からの応援のみだったことから、その場の(ほぼその日会ったばかりの)仲間との協力や情報交換が不可欠です。息子は友だちや講師の方と意見を交わしながら、自分のロボットのプログラムを改善していきました。このプロセスを通じて、他者と協力して目標を達成するためのチームワークや、効果的なコミュニケーションの大切さを学べたように感じます。

4. 挫折耐性と自己肯定感の強化
プログラミングやロボットの操作は、思うように動作しないことも多く、失敗を繰り返す中で挑戦する姿勢が養われます。息子は、一度の失敗に親からすると大げさに感じるほど落ち込むこともあります。ただこれまでに何度も失敗を経験したので、今回の大会中も気持ちを切り替えて、プログラムを見直したりブロックの付け方を試行錯誤し挑戦を続けられました。数々の失敗を経て「自分もできる」という自己肯定感を育んでいます。失敗を乗り越える経験は、将来的に困難に直面したときの大きな支えとなるでしょう。

5. 学習意欲と集中力の向上
プログラミングロボットの活動は、単なる遊びに留まらず、子どもの学習意欲を引き出す強力なツールとなります。息子は、大会に向けた練習期間中、毎日のようにロボットの動きを調整し、試行錯誤を繰り返す中で、集中力と持続力を高めました。これらのスキルは、学校での勉強にも良い影響を与えると考えられます。

プログラミングロボットバトル大会での経験は、息子にとって単なる競技以上の意味がありました。論理的思考、創造力、チームワーク、そして挑戦する姿勢など、さまざまな面で大きく成長するきっかけとなりました。親としては、子どもが自らの興味を追求し、失敗を恐れず挑戦する環境を整えることが大切だと再認識しました。これからも、子どもの好奇心やチャレンジ精神を育てるために、さまざまな活動を積極的にサポートしていきたいと思います。

今回の大会扱ったロボットはとっても簡単な作りで、小学1年生でも扱えるのでとてもおすすめです!日本のメーカー「アーテック」社の「簡単ボタン制御ロボ」というもので、基盤を台座にセットするだけでOKです。2500円程度で購入できるので、初めて持つロボットとしても手に取りやすいかなと思います。

アーテック社製のブロックやロボットは文部科学省のプログラミング教育ポータルサイトでも紹介されていて、特にブロックは縦横斜めに自由に組み立てていけるので、想像力・創造力を刺激してくれるとてもいい教材です。レゴも好きですが、レゴにはできない空間を作ることが出来ます。

ブロックを動かせると知った時の子どもたちの目の輝きは、それはそれはとてもキラキラしています。ぜひおうちでプログラミングに触れる機会を作られる際には、アーテック社のブロックやロボットもご検討くださいね。