はじめに:習い事は「お金がかかる」もの?
「月謝が高くて続けられるか不安…」
「子どもがやりたいと言うけど、家計的に厳しい」
「習い事を増やしたいけど、下の子もいるし…」
そんな声をよく耳にします。
習い事は、子どもの将来の可能性を広げてくれる素晴らしい機会ですが、一方で金銭的な負担が大きいことも否めません。
特に小学生になると、複数の習い事を掛け持ちするケースも多く、家計にずっしりのしかかってくることも。
そこで今回は、習い事にかかる平均的な費用と、無理なく続けるための賢いお金のかけ方について、具体的な方法とともにご紹介します。
習い事の費用はどれくらい?月謝の目安
まずは、習い事の費用感を把握しておきましょう。以下は一般的な月謝の目安です。
種類 | 月謝の平均相場(週1回) |
---|---|
スイミング | 約7,000〜10,000円 |
ピアノ | 約8,000〜12,000円 |
英会話 | 約8,000〜15,000円 |
そろばん | 約5,000〜7,000円 |
書道 | 約4,000〜6,000円 |
サッカー・野球 | 約5,000〜10,000円 |
※地域や施設、レッスン時間によって変動があります。
このように、1つでも月に数千円〜1万円以上はかかることが多く、2つ以上掛け持ちすれば、月2〜3万円は当たり前という家庭も少なくありません。
習い事は“投資”?それとも“浪費”?
この問いに明確な答えはありませんが、1つの視点として大切なのは、**「納得できる支出かどうか」**という点です。
たとえば、
- 子どもが楽しんでいるか
- 上達や成長が感じられるか
- 続けたいという意志があるか
こうしたポイントを満たしていれば、その費用は「価値ある投資」と言えるでしょう。
逆に、「惰性で続けている」「子どもが嫌がっている」ようであれば、一度見直しのタイミングかもしれません。
家計にやさしい!賢いお金のかけ方5選
ここからは、習い事にかけるお金を少しでも抑える工夫を5つご紹介します。
① 体験レッスンを活用する
習い始める前には、必ず体験レッスンを受けましょう。
子どもに合わない教室に入ってしまい、早々に辞めることになると、入会金や初月月謝が無駄になります。
体験してから「ここなら続けられそう!」と納得してから始めるのが、金銭的にも安心です。
② 初期費用はフリマ・レンタルを活用
ピアノやスポーツなど、最初に道具が必要な習い事では、フリマアプリや地域のバザー、レンタルサービスの活用がおすすめです。
- スポーツウェアや靴は中古でも充分
- ピアノは最初は電子キーボードでもOK
“最初から全部揃えようとしない”ことが、続けやすさのカギです。
また、習い事によっては年度替わりや長期休暇にはお得なキャンペーンを行っていることもありますので、確固たる興味がないうちからでも情報を収集しておくと◎です。
③ 自治体・地域の無料プログラムも探してみよう
多くの自治体では、公民館や地域センターで安価な習い事を提供しています。
- 1回数百円のスポーツ教室
- 年間費数千円のアートクラブ
- 子ども向けプログラミング体験会
こういった“穴場”のような学び場は、意外と身近にあります。市町村の広報誌やホームページをこまめにチェックしてみましょう。
④ 習い事の見直しは「年度替わり」がベスト
習い事は一度始めると辞めにくいもの。だからこそ、年度末や学期の区切りで、
- 「続けたい?」と子どもに聞く
- 「家計的に継続可能か」を親が再確認
という“振り返り”の機会をつくることが大切です。
この時、「辞める=失敗」ではなく、「別のことに挑戦するチャンス」と前向きに捉えられると、子どもも気持ちが切り替えやすくなります。
⑤ 習い事に「かけるお金の上限」を家庭で決めておく
あらかじめ「習い事は月2万円まで」と決めておくと、迷った時の判断がしやすくなります。
新しい習い事を追加したいときには、「今の習い事を1つやめてから始めようか」と相談できるようになります。
子どもと一緒に“選択と集中”を体験できることも、金銭教育として良い機会になります。
まとめ:金額よりも「納得感」と「満足度」
習い事にかけるお金は、家庭ごとに大きく異なります。
大切なのは、**“高いか安いか”ではなく、“納得できているか”**という視点です。
- 子どもが成長していると感じられるか
- 家計に無理がないか
- 継続できる仕組みがあるか
こうした要素を大切にしながら、我が家なりの「無理なく、心地よく続けられる習い事ライフ」を築いていきましょう。