お子さんが習い事を「やめたい」と言い出したとき、親としてどう対応すべきか迷いますよね。「せっかく続けてきたのに、ここでやめるのはもったいない」「でも、無理に続けさせるのもかわいそう」と、葛藤する方も多いのではないでしょうか。

この記事では、習い事をやめるべきかどうかの判断基準と、親としての対応のコツをお伝えします。


まず大切なのは、「なぜお子さんがやめたいと言っているのか」をしっかり聞くことです。やめたい理由によっては、一時的な気持ちなのか、本当に合わないのかが見えてきます。

よくある「やめたい」理由とその対応

① つまらなくなった / 興味がなくなった

  • 初めは楽しかったけど、マンネリ化してしまった。
  • 思っていたものと違った。
  • 他に興味があるものが出てきた。

→対応策

  • 目標を設定する(発表会や大会などを目標にするとモチベーションが上がる)
  • 習い事の楽しさを再確認する(先生と話して工夫できるか相談する)

② 先生や友達との人間関係がうまくいかない

  • 先生が厳しすぎて怖い。
  • クラスの雰囲気になじめない。

→対応策

  • 一度話を聞き、状況を確認する。
  • 先生や教室の変更が可能か検討する。

③ 他のことをやりたい / 忙しすぎる

  • 勉強や学校生活との両立が難しい。
  • 他の習い事や遊びの時間が減るのがつらい。

→対応策

  • スケジュールを見直し、習い事の優先順位を整理する。
  • 負担が大きすぎる場合は、頻度を減らせないか検討する。

やめるべきかどうかの判断には、以下の3つのポイントをチェックしてみましょう。

① 一時的な気持ちか、長期的な問題か?

  • 「今日は気分が乗らない」といった一時的なものなら、もう少し様子を見てもよいでしょう。
  • 何ヶ月も続いている悩みなら、習い事が本当に合っていない可能性があります。

② 成長にプラスになっているか?

  • お子さんが楽しみながら成長できているか。
  • 自信や達成感を得られているか。
  • 習い事を通じて、新しい友達や社会性を身につけられているか。

③ 無理をしすぎていないか?

  • ストレスが大きく、習い事のせいで生活が苦しくなっていないか。
  • 体調やメンタル面で無理をしていないか。

お子さんが「やめたい」と言ったとき、親としてどう接するかが重要です。

① まずは共感する

「やめたい」と言われると、親はどうしても「そんなこと言わずに頑張りなさい」と言いたくなるもの。でも、まずはお子さんの気持ちを受け止めることが大切です。

×:「せっかく続けてきたのに、もったいないよ!」 〇:「そうなんだね。最近どう思っているの?」

共感することで、お子さんも本音を話しやすくなります。

② 「やめる or 続ける」以外の選択肢を探る

すぐに「やめる」か「続ける」かの二択にせず、他の方法も考えてみましょう。

  • 休会制度があれば、一時的にお休みする
  • 回数を減らして負担を軽くする
  • 他の先生やクラスに変更できないか検討する

③ やめる場合はポジティブに

もし最終的にやめると決めた場合も、ネガティブな終わり方にしないようにしましょう。

  • 「◯ヶ月間よく頑張ったね!」と努力を認める
  • 得た経験を振り返り、今後に活かせることを話す
  • 先生や友達にしっかりお礼を伝えてやめる

やめることを悪いことと捉えず、「一つの経験を終えて、新しいことに挑戦する」と考えられるようにすると、お子さんの自信にもつながります。


お子さんが習い事をやめたいと言い出したときは、すぐに判断せず、まずは話をよく聞いてみることが大切です。

  1. やめたい理由を理解する
  2. 一時的なものか、続ける価値があるかを判断する
  3. 親として冷静に対応し、子どもの気持ちに寄り添う
  4. 「やめる or 続ける」以外の選択肢も考える
  5. やめる場合も前向きに終わらせる

習い事は、お子さんの成長にとって貴重な経験の一つ。でも、「続けること」が目的になってしまうと、本来の意味を見失ってしまいます。

大切なのは、お子さんが自分に合った経験をしながら、成長していけること。親として、焦らず冷静にサポートしていきたいですね。