小学校2年生になると九九を学び始めます。しかし、「九九をなかなか覚えられない」「勉強が単調で飽きてしまう」といった悩みを抱える親御さんも少なくありません。九九は算数の基礎となる重要なスキルですが、覚えることが目的ではなく、しっかりと使いこなせるようになることが大切です。そこで今回は、九九を楽しく、効率的にマスターできる学習法をご紹介します。
九九を覚えることの重要性
九九は単なる暗記ではなく、計算力の基礎を築くものです。九九をしっかり覚えておくことで、
- 算数の計算がスムーズになる
- 問題を解くスピードが上がる
- 高学年になってからの数学学習が楽になる
といったメリットがあります。また、九九を覚える過程で記憶力や集中力も鍛えられるため、他の学習にも良い影響を与えます。
九九を楽しく学ぶ方法
1.九九の歌で楽しく覚える
リズムに乗せて覚えることで、九九の暗記がスムーズになります。有名な「九九のうた」を活用すると、耳から自然に覚えられます。YouTubeなどでもさまざまなバージョンの九九の歌が公開されているので、お子さんが気に入るものを探してみましょう。
おすすめの九九の歌の活用法
- 朝の支度中や移動時間に流しておく
- 一緒に歌ってリズム感をつける
- 最初はゆっくり、慣れたらスピードアップしてみる
歌を活用することで、九九が楽しく自然に身につきます。
2.ゲーム感覚で九九を定着させる
九九は反復練習が大切ですが、単調な暗記では飽きてしまうことも。そこで、ゲームを取り入れることで楽しく学習を進めましょう。
九九カードゲーム
- 九九の式と答えを書いたカードを作成し、神経衰弱のようにして遊ぶ。
- 「○×クイズ」形式で親子で問題を出し合う。
九九すごろく
- マス目に九九の問題を記載し、正解したら進めるようにする。
- 遊びながら復習ができるので、飽きずに続けられる。
ゲーム感覚で楽しく学ぶことで、九九を身近に感じられます。
3.視覚的に覚える工夫をする
目で見て覚えるのが得意な子には、図やイラストを活用した学習法が有効です。
九九ポスターを活用する
- 子どもの目に入りやすい場所に九九表を貼る。
- お風呂やトイレなど、日常的に目にする場所に設置すると効果的。
九九のイメージ図を使う
- 例えば「3×4」は「3つのグループに4個ずつある」とイメージさせる。
- おはじきや積み木を使って、実際に数えてみる。
視覚的な情報を活用することで、九九の理解が深まります。
4.日常生活の中で九九を使う
九九を学ぶ目的は「計算の基礎を身につけること」です。そこで、日常の中で実際に使う機会を増やすと、九九がより身近になります。
買い物で九九を活用
- 「みかんを3袋買うと、全部でいくつになる?」
- 「100円のチョコを5個買ったら、合計いくら?」
料理で九九を活用
- 「ハンバーグを2個ずつ4人分作ると全部でいくつ?」
- 「卵3個パックを2つ買ったら合計何個?」
実生活の中で九九を使うことで、「覚えなければいけないもの」ではなく、「便利なもの」として定着していきます。
5.九九を学ぶスケジュールを立てる
九九を一度にすべて覚えようとすると、子どもにとって負担が大きくなります。焦らず、計画的に学習を進めることが大切です。
おすすめのスケジュール
- 1週間目:1の段と2の段、5の段
- 2週間目:3の段と4の段、6の段
- 3週間目:7の段と8の段、9の段
- 4週間目:総復習
毎日5分程度の短時間学習を習慣化すると、無理なく九九を覚えることができます。
まとめ
九九を楽しく、効率よく覚えるためには、
- 歌を活用してリズムで覚える
- ゲーム感覚で反復練習する
- 視覚的な工夫を取り入れる
- 日常生活の中で九九を使う
- 計画的に学習を進める
といった方法が有効です。九九は算数の基礎となる重要なスキル。楽しみながら学習を進めることで、お子さんの計算力をぐんと伸ばすことができます。ぜひ、ご家庭でも取り入れてみてください!