こんにちは!今回は、漢字の暗記が苦手な小学生のお子さんを持つ親御さんに向けて、「楽しくて効果的な漢字の覚え方」と「おすすめ教材」をご紹介します。
児童発達心理学の視点も交えつつ、教育効果を最大限に引き出す工夫をお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください!
漢字が苦手な子どもの特徴とは?児童発達心理学から見る視点
「うちの子、漢字がなかなか覚えられない…」と悩む親御さんは多いですよね。私も息子が1年生の頃、初めて漢字に触れたときに「楽しい!」と言う一方で、時折同じ漢字で何回かつまずく姿を見ました。まずは、漢字が苦手な子どもの特徴を児童発達心理学の視点から考えてみましょう。
心理学では、子どもの学習過程において「認知負荷」が重要なキーワードです。漢字は、形・読み・意味を同時に覚える必要があり、特に低学年の子にとっては脳への負担が大きいもの。記憶力や集中力が未発達な段階では、一度にたくさんの情報を処理するのが難しいのです。また、「視覚的記憶」が弱い子の場合、漢字の形をイメージとして捉えるのが苦手で、書き取りを繰り返しても覚えられないことがあります。
我が家の息子は比較的スムーズに漢字を覚えましたが、自分が小学生の頃の様子を思い返すと、友だちの中には「書くのが嫌い」「覚えてもすぐ忘れる」と感じる子もいました。そんなとき、親としてどうサポートするか。その鍵は「楽しさ」と「効率性」にあります。では、具体的にどんな方法があるのか、見ていきましょう。
漢字学習を楽しくする効果的な覚え方
1. ストーリーを作ってイメージで覚える
漢字をただの「記号」として覚えるのではなく、ストーリーやイメージと結びつける方法は効果抜群です。例えば、「山」という漢字なら「3つの峰が並ぶ風景」を想像させたり、「川」は「水が流れている様子」を絵に描かせたり。児童発達心理学でも、「イメージ想起」が記憶の定着を助けるとされています。
漢字辞典にはその漢字の成り立ちが説明されているものも多くありますので、視覚優位のお子さんの場合にはとてもいい教材となるかもしれません。本屋さんで一緒に見てみてくださいね。
2. ゲーム感覚で学ぶ
「漢字学習=つまらない」というイメージを打破するには、ゲームを取り入れるのがおすすめです。例えば、「漢字カルタ」や「漢字ビンゴ」。家族で一緒に遊べば、自然と読みや形が頭に入ります。我が家では、「齋藤孝の小学1・2年生の漢字をおぼえるカード240」というカードを導入してみました。すでに習った漢字だけを対象に、5枚ほど並べて早取りゲームをしてみたりカードホルダーに入れてトイレの壁につるして置いたりします。ゲームは2分ほどでできる教育ゲームとして隙間時間に優秀です。復習の機会に取り入れるもいいですね。
3. 短時間集中で繰り返す
また、私が常々参考にさせていただいている陰山英男先生は「短期集中」が漢字学習の極意だと主張しています。長時間ダラダラ書くよりも、10分程度の短い時間で集中して取り組む方が効果的。たとえば、「1日に5つの漢字を覚える」と決めて、形を見て、書いて、声に出して読む。これを数日繰り返すと、驚くほど定着します。
4. 実生活で使う機会を作る
覚えた漢字を日常で使うと、子どもは「読める!」と感じてモチベーションが上がります。例えば、「今日のおやつは『果物』ね」と言いながら「果」の漢字を見せたり、習い事の送迎の車中で看板の文字を「あれなんて書いてある?」と聞いてみたり。漢字の習得は「知ること」「書けること」「使い方を覚えること」の3ステップで成り立っていると思います。まずは親が日常の様々な場面で漢字に対して感度をよくしておくと、子どもと共有する機会が増えますね。
おすすめ教材とその活用法
漢字学習を楽しく効率的に進めるには、教材選びも大切です。ここでは、我が家で試したものをご紹介します。
1. 陰山英男『徹底反復 漢字プリント』
陰山先生の「陰山メソッド」を体現する教材として、『徹底反復 漢字プリント』は外せません。学年ごとに必要な漢字を短期間でマスターする設計で、繰り返し書くことで記憶に定着します。息子は1年生になってからこれを使い始め、「量が多い!」と最初は文句を言いましたが、3日程で慣れました。親としては、熟語と一緒に意味も学べる点が気に入っています。
2. 小学館『例解学習漢字辞典 第九版 新装ドラえもん版』
漢字の成り立ちや意味を楽しく知りたいなら、小学館の『例解学習漢字辞典 第九版 新装ドラえもん版』がおすすめ。イラストが豊富で子どもが興味を持ちやすく、調べる習慣もつきます。我が家では、息子が「自」のページの「鼻を描いたもの」という成り立ちの説明と、コアラが自分の鼻を指差している絵を見て「だから自らって自なのか!」と楽しそうに話してくれたのが印象的でした。
3. アプリ「漢字検定トレーニング」
デジタルネイティブな現代っ子には、タブレットを使った学習も効果的だと思います。ただ、いくつか試してみましたが、まだ私が「これはいい!」と思えるアプリに出会えていません。今後も折を見て探していきますので、見つけられた際には紹介記事を書きますね。
親ができるサポートと注意点
漢字学習で大切なのは、親の関わり方です。児童発達心理学では、「外発的動機付け」(褒められるから頑張る)が初期段階で有効だとされます。たとえば、「5つも覚えたね、すごい!」と褒めると、子どものやる気がアップ。さらに、「内発的動機付け」(自分で楽しいと感じる)に移行するよう、ゲームや実践を取り入れるのが理想です。
ただし、やりすぎは禁物です。「もっと書けるでしょ!」とプレッシャーをかけると、楽しさが失われます。我が家でも、息子が疲れた様子を見せたときは「今日はここまでにしようか」と柔軟に対応しました。成果の出ない方法で延々勉強させると、やる気を失う原因になります。子どものペースを尊重することが大事ですね。
まとめ:漢字学習は「楽しさ」と「効率」が鍵!
漢字の暗記が苦手な小学生でも、工夫次第で楽しく学べるようになります。ストーリーやゲームでイメージを膨らませ、短時間集中で繰り返し、実生活で使う。そんなステップを踏めば、自然と漢字力が身につきます。
おすすめ教材を使いながら、親子で一緒に取り組む時間を作るのも素敵な思い出になりますよ。漢字学習が「苦手」から「楽しい」に変わる瞬間を、ぜひお子さんと共有してくださいね。