小学生になると、宿題や習い事、遊びの時間など、やるべきこととやりたいことのバランスを取るのが大切になります。しかし、子どもに「時間を意識して行動しよう」と言っても、なかなかうまくいかないことも多いですよね。今回は、小学生が計画的に行動できるようになるための時間管理能力の育て方について、わが家の経験を交えながらご紹介します。
1. なぜ時間管理能力が必要なのか?
● 自分でスケジュールを立てる力が身につく
時間管理ができるようになると、子ども自身が「何をいつやるべきか」を考え、計画的に行動できるようになります。大人になってからも必要なスキルなので、早いうちから身につけておくとよいでしょう。
● 学習習慣が定着しやすくなる
計画的に学習を進めることで、宿題のやり忘れが減り、学習習慣が定着しやすくなります。また、時間を上手に使うことで「もっと遊びたいのに宿題が終わらない!」といったストレスを減らすことができます。
● 自己管理能力が高まり、主体的に行動できる
時間を意識して行動することで、自分で考え、行動する習慣がつきます。「親に言われたからやる」ではなく、「自分で決めてやる」経験を積むことが、将来の自立につながります。
2. 小学生の時間管理を鍛える方法
① 視覚化してわかりやすくする
小学生にとって、「あと30分」と言われてもピンとこないことが多いものです。そのため、視覚的に時間を意識できるようにするのが効果的です。
● タイマーを活用する 「宿題を20分やってみよう!」と声をかけ、タイマーをセットすると、子どもも時間を意識しやすくなります。
● スケジュールボードを作る 1日の予定をホワイトボードなどに書き出し、「今何をする時間なのか」をひと目でわかるようにすると、計画的に動きやすくなります。
② 「やることリスト」を作成する
宿題や明日の準備、ピアノの練習など、やるべきことをリストアップし、終わったらチェックを入れる習慣をつけると、達成感を得ながら計画的に進める力がつきます。
例:放課後のやることリスト
- 宿題
- ピアノの練習
- 明日の時間割 など
③ 「ごほうびタイム」を作る
頑張った後に楽しい時間が待っていると、子どもはやる気を出しやすくなります。「宿題が終わったら好きな本を読んでいいよ」など、適度にごほうびを設定すると、やる気アップにつながります。
④ 時間の見積もり力を養う
「宿題を終わらせるのに何分かかるかな?」と子どもに考えさせ、実際に測ってみるのもおすすめです。「思ったより時間がかかった!」といった経験を繰り返すことで、時間の感覚が身についていきます。
3. 親ができるサポート
① 子どものペースに寄り添う
「早くしなさい!」と言いたくなる場面も多いですが、子どもが自分で考えて行動できるよう、少し見守ることも大切です。時間がかかっても、「どうしたらもっと早くできるかな?」と一緒に考える姿勢を持ちましょう。
② 小さな成功体験を積ませる
「今日はスケジュール通りに宿題が終わったね!」と、できたことを褒めると、子どもは自信を持ちやすくなります。小さな成功を積み重ねることで、計画的に行動する力が定着していきます。
③ 柔軟なスケジュール作り
予定通りに進まないこともあるのが子どもです。「習い事で疲れているから、今日は宿題を30分後にしよう」など、状況に応じてスケジュールを調整する柔軟さも大切です。
4. まとめ
時間管理能力は、すぐに身につくものではありませんが、日々の生活の中で少しずつ意識することで鍛えられます。タイマーを使ったり、やることリストを活用したりしながら、「自分で考えて行動する」経験を積ませることが大切です。
わが家の小学二年生の息子も、最初はダラダラと時間を使ってしまうことが多かったですが、「タイマーで時間を測る」「宿題の後に遊ぶ時間を確保する」といった工夫を取り入れることで、少しずつ計画的に動けるようになってきました。
時間管理は、大人になってからも役立つスキルです。焦らず、子どものペースに合わせながら、少しずつ身につけさせていきましょう!