こんにちは!
今日は、年少の娘が幼稚園でお友達に意地悪なことを言ってしまったときのエピソードを交えながら、その対応策についてお話ししたいと思います。
子どもが成長する過程で、お友達との関わり方を学ぶことはとても大切です。しかし時には、思わず意地悪なことを言ったり、手が出てしまったりすることもあります。そんなとき、親はどのように対応すればよいのでしょうか?
1. まずは冷静に事実を確認する

ある日、娘が幼稚園で「お友達に『もう遊ばない』って言っちゃった」と話してくれました。私はまず「どうしてそう思ったの?」と優しく尋ねました。
子どもは感情のコントロールがまだ未熟で、自分の気持ちをうまく表現できないことが多いです。頭ごなしに叱るのではなく、まずは状況を理解し、子ども自身の気持ちを聞いてあげることが大切です。
このとき「そんなこと言っちゃダメでしょ!」とすぐに否定するのではなく、「どうしてそんなふうに思ったの?」と優しく聞くことで、子どもが安心して自分の気持ちを話せるようになります。
児童発達心理学のポイント: 幼児期の子どもは「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を分けて考えるのがまだ難しい時期です。そのため、まずは子ども自身が感じたことをしっかり聞き取ることが重要です。
2. お友達の気持ちを考える時間を作る

娘の場合、お友達が自分の大切なおもちゃを勝手に使ったことで腹を立ててしまったようでした。「そうだったんだね。それは嫌な気持ちになっちゃうよね」と共感したあと、「でも、お友達はどう思ったかな?」と問いかけてみました。
最初は「知らない!」と言っていましたが、「もし○○ちゃんに『もう遊ばない』って言われたら、どんな気持ちになる?」と尋ねると、しばらく考えて「悲しいかも…」とつぶやきました。
このように、相手の立場を考える時間を作ることで、「自分がされたらどう思うか」を学ぶことができます。
児童発達心理学のポイント: 幼児はまだ「自己中心的な思考」が強い時期ですが、具体的な例を通じて相手の気持ちを想像する経験を積むことで、少しずつ共感力を育てることができます。
3. 次にどうするか、一緒に考える

「じゃあ、○○ちゃんが悲しい気持ちになってるかもしれないね。どうしたらいいと思う?」と娘に聞いてみました。
すると、「ごめんねって言う…?」と少し戸惑いながらも答えてくれました。「それってすごく素敵なことだね!」と伝え、次の日、幼稚園でお友達に「昨日はごめんね」と自分から謝ることができました。
謝ることを強制するのではなく、「どうすればいいと思う?」と考えさせることで、自分の意志で行動できるようになります。
児童発達心理学のポイント: 子どもは「こうしなさい」と言われるよりも、「どうする?」と考えさせてもらうことで、自主的に行動できるようになります。この経験を積み重ねることで、自分で問題を解決する力が育ちます。
4. 「意地悪しちゃダメ」ではなく、「どうすればいいか」を教える
幼児期のしつけで大切なのは、「ダメ!」と否定するのではなく、「どうしたらよかったかな?」と具体的な解決策を一緒に考えることです。
例えば、今回の娘のケースなら、「おもちゃを勝手に使われたら、どうすればよかったと思う?」と問いかけると、「使わないでって言えばよかった?」と考えることができました。
このように、問題が起こったときに「次はどうすればいいか」を考えることで、子どもは少しずつ適切な行動を学んでいきます。
児童発達心理学のポイント: 禁止するだけではなく、「こうすればよかったね」と解決策を提示することで、子どもは実際にどう行動すればよいかを学ぶことができます。
5. 小さな成長を認めてあげる
翌日、娘が「○○ちゃんに謝ったら、『いいよ』って言ってくれた!」と嬉しそうに報告してくれました。
「自分で考えて、ごめんねが言えたんだね!すごいね!」と、子どもが頑張ったことをしっかり認めてあげることも大切です。
児童発達心理学のポイント: 子どもは「できた!」という成功体験を通して、より良い行動を身につけていきます。小さな成長を見逃さず、しっかり褒めることが、次の前向きな行動につながります。
まとめ
子どもが意地悪なことをしてしまったとき、親が冷静に対応することで、子どもは「どうすればよかったのか」を学び、少しずつ成長していきます。
- まずは事実を確認し、子どもの気持ちを聞く
- お友達の気持ちを考える時間を作る
- 次にどうするかを一緒に考える
- 否定するのではなく、解決策を示す
- 小さな成長を認め、褒める
これからも、子どもが人との関わりを学びながら成長できるよう、温かく見守っていきたいですね!