こんにちは。今回は、小学生のお子さんをもつ30代・40代の保護者の皆さんに向けて、「たった10分で学力がアップする!」と話題の“ゴールデンタイム学習法”についてご紹介します。
私には現在、小学2年生の息子と、幼稚園年少の娘がいます。息子は勉強が苦ではなく、毎日楽しく学習に取り組んでいますが、その習慣の裏には“時間帯”を意識したちょっとした工夫があります。この記事では、児童発達心理学の観点を交えながら、家庭で簡単に取り入れられる学習法をお伝えしていきます。
■ ゴールデンタイムとは?
人間の脳には、記憶の定着に適した「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯が存在します。 それは、
- 朝起きてすぐ(起床後30分以内)
- 夜寝る前(就寝前30分以内)
この2つのタイミングです。
● 朝の学習が効果的な理由
朝は、脳がリセットされた状態で最もフレッシュな時間帯です。起床後すぐの学習は、脳のワーキングメモリが最大限に働くため、新しい情報を効率よく処理・吸収できます。特に、音読や暗記系の学習には最適です。
● 夜の学習が効果的な理由
就寝前の学習は、記憶の定着に大きく関わるレム睡眠との相性が良いとされています。寝る直前に得た情報は、睡眠中に脳内で整理され、長期記憶として残りやすくなるのです。漢字練習や英単語の復習などにおすすめです。
■ 我が家の“10分学習”ルーティン
ここでは、わが家の小学2年生の息子の1日の学習ルーティンを紹介します。
【朝の10分】
- 起床後:6:50
- 洗顔・着替えを終えた後、音読+算数ドリル(合計10分)
- 7:10から朝食
この10分間を毎日積み重ねることで、読解力や計算力が安定してきました。朝はとにかく「シンプルで負担のない内容」を心がけています。
【夜の10分】
- 就寝前の20:00〜20:10
- 漢字の書き取り+1日のふり返りノート
夜は、短い時間でも「今日学んだことの復習」や「日記を書くこと」で学びが整理され、翌日の理解にもつながります。
■ 継続のコツ:親の“声かけ”と“環境づくり”
ゴールデンタイム学習を継続するには、子どもが「やらされている」と感じない工夫が大切です。
- 「今日はどんな漢字やったっけ?」
- 「昨日読んだ本の続きを今朝読む?」
など、興味を引き出す声かけで自然と机に向かわせることができます。また、学習に必要な文具やプリントをすぐ手に取れる場所に準備しておくことで、スムーズに取りかかることができます。
■ 発達心理学から見た“ゴールデンタイム”の意義
子どもたちの脳は、特に小学生低学年の時期に急速に発達します。この時期は「習慣形成」のゴールデンエイジとも呼ばれ、生活リズムや学習習慣が一生の土台となる可能性があります。
10分という短い時間でも、“毎日続ける”という積み重ねが自己肯定感と自信につながります。自分でできた、という実感が、学ぶことへの意欲を高めるのです。
■ まとめ:親子で作る学びの習慣
ゴールデンタイム学習法は、特別な教材や長い時間を必要としません。毎日ほんの10分、朝と夜のタイミングを意識するだけで、お子さんの学習効率はぐんとアップします。
「たった10分」と思うかもしれませんが、続けることで確かな成果が見えてきます。今日から、ぜひご家庭で取り入れてみてください。